2017年2月27日

日記

放射性元素の崩壊で半減期というのがあるけど、一般の人の中には、半減期とは「放射性核が出す放射線の強さが半分になるまでの時間」みたいなイメージを持っている人が結構いるらしいというツイートが流れてた。 まぁ実際には「放射性核が放射線を出して安定核(安定核でない場合もあるけど)になっていくときに、放射性核の個数が元の半分になる時間」だけど、正直言って、最初の方の理解でそんなにマズいことがあるのかどうかよくわからん。 もちろん、正しい理解をするにこしたことはないだろうし、正しい理解をするのが難しいような込み入った話でもないので、正しく理解しておけばいいとは思うんだけど。

ちょっと気になったのは、正しい理解でなく最初の方の理解をしてるのがよくない理由として、崩壊した後の原子核は無害だという印象に繋げようとしてるところ。 いやまぁ、安定核になったらもちろんその原子核自体は放射線を出さず安全なんだけど、普通原子核が単独で存在してることはなくて、放射性物質を何グラムか持ってくれば放射線は出続けてるのよね。 半減期の時間が経てばその放射線の強さは半分になるんだから、最初の方の理解と大して変わらないことになる。

この2つの理解の違いが出てくるのは、たとえば遠心分離機などで放射性核と安定核を直接選別するようなときだけど、福島原発事故で放射性廃棄物が飛び散った地域で、こういう方法で除染を行うなんてことはコスト的にあり得ないんだから、別に一般の人間がそんな違いを気にする必要は無いように思う。 どちらの理解でも放射線は時間と共に減っていって、ある程度以下の放射線量になれば気にする必要はないということの方が大事でしょう。 一般の人はゼロリスクを求めるので、崩壊した原子核だけに注目してゼロリスクだという印象を与えようとするのはちょっとモヤモヤする。

そう言えば、放射線の強度は放射線粒子の個数なんだけど、これをよく考えると正しい理解にたどり着く気もするな。

基準値のからくり (ブルーバックス)

基準値のからくり (ブルーバックス)


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